病理医ぱそ太郎の病理と日常

温泉好きのふつーの若手病理医、ぱそ太郎が病理、医療などについて日々考えることを綴ります。有益な情報を発信できればと思います。ぱそ太郎Lab.

医師の個人型確定拠出年金(iDeCo)の実際、ぱそ太郎の場合

ここまでは個人型確定拠出年金(iDeCo)についての一般的な話、そして、具体的な始め方について書いてきました。

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しかしそれだけでは面白くないと思うので、ぱそ太郎の実際について書いていきたいと思います。

ここまでの経過

ぱそ太郎は、法改正にて2017年1月から個人型確定拠出年金に加入できるようになり、2017年1月から早速加入を始めました。加入可能となるタイミングですぐに加入できるよう2016年から情報収集を始めていました。

どこの運営管理機関にしたか

当時は、手数料安値をSBI証券と楽天証券が競っており、どちらにするか迷ったのですが、ぱそ太郎は米国株投資を行いたかったので、その両者のうち当時、米国株のインデックスファンド(iFree NYダウ・インデックス)を運用商品として扱っていたSBI証券で個人型確定拠出年金を始めることにしました。加入時は期間限定の手数料無料だったのですが、ありがたいことに加入後、運営管理機関手数料無料化が恒久化され現在に至っています。

→その後、楽天証券のiDeCoで、VTIに投資する投資信託である、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド (全米株式))が登場しました。iDeCoで米国株式を投資対象とする場合、今後はこれも有力な選択肢となるでしょう。

月額の拠出額は?

ぱそ太郎は月額12000円拠出していますので、年額にして、144000円の拠出になります。節税効果としては、全額所得控除となりますので、年間の減税額は144000円×所得税率(所得税)と144000円×1割(住民税)ということになります。これは非常に大きいです。課税所得が多ければ、所得税率が上がりますので、課税所得が多いと減税額が大きくなり、課税所得が多い方がより有利な制度です。

 運用商品は?

運用商品については、ぱそ太郎の場合、余裕資金で行う長期投資だったため、海外株式としました。また、資産運用を確定拠出年金だけで行っているわけではないので、確定拠出年金内での分散はせずに、拠出額のすべてで同じファンドを購入しています。

何を買うかは個人の好みや考え方によりますが、先進国株式、米国株式、新興国株式が対象となり得ると思います。何を選ぶと最終的なパフォーマンスが一番良いかはわかりませんが、確実に言えることは、信託報酬が安いものを選ぶことが大切です。それは個別のファンドのリターンは不確実ですが、手数料が高いとその分リターンが悪化するのは確実だからです。

 ぱそ太郎の実際

ぱそ太郎の個人型確定拠出年金は、SBI証券でiFree NYダウ・インデックスを購入しています。これはぱそ太郎の個人的な考えですが、この先も米国一強かはわかりませんが、今後も米国が成長国かつ法整備国の一つであることは変らないと思うからです。また、新興国が発展しても、米国のグローバル企業は、全世界を市場としており、米国外の成長国の成長をも取り込むことが可能だと考えられるからです。ちなみに他に検討したファンドは、日本を除く先進国を対象としたDCニッセイ外国株式インデックスです。悩みましたが、過去のパフォーマンスは、同じ指数に対応するETFで比較するとDIAとTOKですとDIAの方が良かったというのも、NYダウをベンチマークとするインデックスファンドを選んだ理由の一つです。

実際の管理画面は、SBI証券の場合、こんな感じになります。

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国民年金基金連合会への加入時手数料の大きさが最初は感じられますね。しかし、幸いにして最近の米国株高の恩恵を受け、現時点では非常に好調です。ただ、今の順張り相場では、インデックスファンドでマイナスを出すのがむしろ難しいのではないでしょうか。今はそんな相場です。現状はそれに乗っかっていますが、今日からちょうど30年前の1987年10月19日のブラックマンデーでは、NYダウが1日にして、22.6%下がっています。インデックスファンドでの株式投資であっても、一時的には半額程度、半額以下の評価額となり得ることは十分想定すべきです。

下落時に備えて、どんなベンチマークなら自分が長期なら上がると信じることが出来るかよく考えておくこと、そして、下落時にも市場から退場しないことが大切です。自分が長期なら上がると信じられるベンチマークを対象としたインデックスファンドなら、下落時はむしろ、買い場と考えることができるでしょう。また、個人型確定拠出年金は、60歳まで引き出しができませんので、市場から退場することはできません。こんな感じで続けていこうと思います。今後も時々報告や考えることを書いていければと思います。

ここまで、確定拠出年金シリーズで、書いてきました。特に医師(特に若手医師)にとってはそうですが、医師に限らず、個人型確定拠出年金は非常に利用価値がある制度と考えます。

 

投資についてのぱそ太郎の基本的な考え方についてはこんな記事も書いています。

www.patho-spa.com若手医師の個人型確定拠出年金、ぱそ太郎が友人や同僚の若手医師に勧めるならどの運用商品にするか、という気持ちで記事を書いてみました。

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