病理医ぱそ太郎の病理と日常

温泉好きのふつーの若手病理医、ぱそ太郎が病理、医療などについて日々考えることを綴ります。有益な情報を発信できればと思います。ぱそ太郎Lab.

1日で出来る!医師改姓手続き(これから結婚する人必見)

今回は、若手医師の方にとって、特に結婚等で経験することが多い、医師として働く上での改姓手続きについてをまとめた記事です。今回は、ぱそ太郎の妻が記事を書いてくれました。

(ちなみに弊ブログでこのエントリが人気ナンバーワンです。)

妻は医師の改姓手続きについて、インターネットで情報収集をしていたのですが、医師の改姓について、オールインワンで手続きに必要な情報を得ることができるサイトがないとのことで、今後、結婚などで改姓する医師の方の役に立てばと記事を書いてくれました。チェックリストにして頂ければと思います。

ちなみに、自己紹介では書いていませんでしたが、ぱそ太郎は既婚者です。

1日で出来る!医師改姓手続き

はじめに

忙しい医師の皆さんは、出来るだけ一日でもれなく、効率良く、全ての改姓手続きを行いたいと思っているはずです。私の体験談を元に、実際の流れの一例をご紹介します。この記事が、皆さんの手助けになる事を願っています。

因みに私は、先に新居に引っ越し、その後Xヵ月して、入籍に伴い改姓しました。

引っ越し時の住所変更は、運転免許証と職場への届け出のみにしていました(通勤補助など変わりますし。)。あとは、郵便局に転送願いだけ提出しておきました(これで大事な書類は新居に届きます)。他のものの住所変更は改姓手続きと同時に行いました。

改姓手続きをする日を決める

まず、種々の改姓手続に行く日を決めます(Xデーですね。)。入籍後(婚姻届け提出後)2週間程度たって新しい戸籍ができた後、戸籍謄本が入手できるようになってからになるので、入籍後1~3週間後の平日を改姓手続きを行うXデーと決めます。

職場には早めに伝えましょう。結婚、改姓すること、給料指定口座(改姓)を変更する日(Xデー)を伝えます。住所が変わる人は住所も。

この時、給料振り込み日が職場によって決まっているため、例えば今月の振り込み日の数日前に改姓することは控えてほしいなど言われることがあるが、それで予定を変えていると手続きが滞るため、「私は何日付で改姓する」と主張、宣言することが大切です。職場は案外合わせてくれます。口座番号は変わらず、振込先の氏名が変わるだけなので、バイト先などは電話でもOKでした。

 準備しておくもの

①戸籍謄本5通

新本籍が住所と近ければ、もちろんすぐに取りに行くことが出来ますが、新本籍地を結婚相手の実家など他の市町村にした場合など遠方の場合は、郵送で取り寄せるにしても、代理人に頼むにも時間がかかります。Xデーまでに余裕をもって、複数枚入手しましょう。

また、戸籍抄本か戸籍謄本かに関してですが、確かに抄本で良い手続きもありますが、私はややこしいので汎用性があるように全て戸籍謄本でとりました。戸籍謄本で困ることはありませんでした。

②印鑑

旧姓の印鑑。(銀行の届出印が必要。どれか分からないときは全て持っていきましょう。)

新姓の印鑑。 結婚相手にプレゼントしてもらうとテンションが上がり、ややこしい手続きも乗り切れるような気もします。

③証明写真 パスポート用、縦45㎜、横35㎜。マイナンバー用にもう一枚あっても良い(サイズは同じ)。

値段は割高ですが、パスポートセンターに証明写真屋さんが併設されていることも多いようです。事前に準備しておくほうが安心です。

④医師免許証(職場に置いている人は注意が必要です!手元に回収しておきましょう)

 なお改姓申請の際に回収されるため、必要な人は事前にカラーコピーを取りましょう。

 また、推奨はできませんが、どうしても旧姓の医師免許証を手元に置いておきたい場合は、「紛失」して再交付願を出すと同時に改姓手続きを同時にとるという裏技もあります。

⑤コピーしておくもの

車検証の名義変更を行う場合は、車庫証明をまずは取る必要があります。

その為には、駐車場の賃貸契約書のコピーや車庫の位置が分かる地図のコピーが必要です。また、車検証の内容を申請書に記載する必要があるので、車検証を持参するかコピーしておきましょう。

⑥お金

 最も手数料の高いもので、10年用パスポートは16000円の交付料がかかります(2017年11月現在)。これは受け取りの時なので、申請時は不要(申請から発効まで1週間かかる)ですが、細々お金はかかりますので、1万円程度は必ず持参しましょう。

⑦改姓するものの原本(免許証、通帳、キャッシュカード、パスポート、医師免許証など)

⑧ボールペン

Xデー(手続日一日)の過ごし方

できるだけ朝一番から回りましょう。

①まずは、市役所(市町村役場)

1、住民票取得(5枚)

 *運転免許証変更に必要な住民票は本籍地の記載が併せて必要です。本籍地込みのものを1通はとるようにしましょう。

2、マイナンバー書き換え

 私は、通知カードしか持っていなかったため、まずは裏に改姓を追加記載してもらい、この時市役所でもらった顔写真付きIDカード交付願を同日投函しました。この時、45㎜×35㎜の顔写真添付が必要でした。

②警察署

1、運転免許証書き換え

 運転免許証は旧姓と申請が併記され、いつ変更されたかも記載されますので、その後の種々の手続きの時に役立ちます。そのため、まずは運転免許証を変えましょう。

 先に述べた本籍地の記載のある住民票が必要です。

2、車庫証明の申請

駐車場の賃貸契約書のコピーや車庫の位置が分かる地図のコピーが必要です。また、車検証の内容を申請書に記載する必要があるので、車検証を持参するかコピーしておきましょう。

申請のみで1週間後に交付です。

③郵便局

 ゆうちょ銀行の名義氏名の改姓。定期預金など通帳が別の場合は、どちらも持参しましょう。キャッシュカードも必要です。

 *改姓、住所変更しても口座番号は変わりません。

郵便局で同時に、医籍変更に必要な収入印紙1000円を購入。(収入印紙はほとんどの保健所では売っていません!)

因みに、医師免許紛失に伴う再交付願を同時にする場合は+3100円の収入印紙も別で必要です。

④銀行

 *銀行は15時までが受付なので、メインで使っている銀行があれば回りましょう。

 *改姓、住所変更しても口座番号は変わりません。

⑤保健所

1、医籍、医師免許の書き換え(必要な人は同時に再交付願も)

2、この時、必ず、「医籍の改姓申請中ですよということを示す証明書」をもらって下さい。

 お願いすると、提出した申請書をコピーして保健所のハンコを押したものをくれます。職場などに提出を求められることが多いです。

 実際に新しい免許証が手に入るのは数か月かかるため、この、手続き中ですよという証明書が随所で必要になります。

 保健所に一通もらったら、コピーして職場が複数ある場合はそれぞれに提出しましょう。(不要な場合もあります。)

⑥パスポートセンター

 パスポート書き換え。申請のみで後日交付です。パスポートは申請中手元から離れますので、新婚旅行などに申請後すぐ出かけることは出来ません。(改姓手続きを行わず、旧姓のパスポートでもOKだったという体験談もありますが、クレジットとの名義が違って、クレジットが使えないなど不具合が生じる場合もあるようです(ホテル宿泊時に保証のため確認されることなどがある。)注意が必要です。)

 また、今あるパスポートのままで新姓の追加記載だけなら6000円(有効期間内有効)、再発行(10年間用などを新しく申請)なら16000円かかるといわれました。有効期限がどの位残っているかで、どちらにするか決めましょう。

⑦携帯電話の改姓

 それぞれの施設がどの位離れているかにもよりますが、私はここまで1日で回ることが可能でした(車を利用して移動)。ちなみに、iphoneを使っている人は、携帯回線の改姓手続きに加えてAppleIDの改姓と登録クレジットカードの変更も必要ですので忘れないようにして下さい(Apple ID関係はweb上で書類なしにできます)。

後日、1~2週間程度で出来上がってから受け取りに行くもの

①車庫証明

警察署で受け取った車庫証明を持って、運輸支局(各県、一か所とかなので遠方な事も・・・。)で車検証の変更。

住所変更をしておかないと、自動車税納税書が届かないので面倒ですが、きちんと変えましょう。

車の手続き関連はディーラーに任せることもできますが、私が自社の某ディーラーに手続き代行の見積もりを頼んだところ、手数料が自己で行うより20000円くらい高かったです・・・。(結局自分でしました。)

②パスポート パスポートセンターに取りに行きます

③顔写真入りマイナンバーカードが出来上がったとの郵便での連絡を受けて(2週間後くらいに連絡が来ました)、市役所に受け取りに行きました。

職場でしてくれる手続き

保険証(健康保険)

年金

麻薬施用者免許

保険医登録票

他、必要に応じてすることは、

確定拠出年金、NISA、車の保険、マイレージカード、クレジットカード、ETCやそのマイレージサービスなど。

確定拠出年金って何?という方は弊ブログのバックナンバーを御覧ください。

 銀行や証券会社などは、インターネット経由で申請書を取り寄せ、記載して郵送、というものが多かったです。

 公共料金など

あとは、公共料金など支払いを自分名義で行っていた人はこちらも手続きが必要です。引っ越し後、新居のことに関しては、新居契約や賃料支払い口座、ライフライン(電気、水道、ガス、インターネット)の名義は、改姓を伴わない方に統一し、契約しておいてもらう方が楽です。(私はそうでした。)

戸籍謄本が必要だった場所

保健所、パスポート、職場、車検証、証券会社

住民票が必要だった場所

運転免許証(本籍入り)、職場、車検証

その他銀行などは、運転免許証のコピーなどで可なことも多いです。銀行により異なります。

 結びに

結婚が決まると嬉しいものです。

が、式の準備、新居選び、引っ越し、入籍、入籍後の改姓手続き、新婚旅行と、イベントが多く、大変でもあります。

引っ越しと入籍と結婚式を近い日付にするもよし、段階的にまず先に同居するなどするもよし、どちらもメリットとデメリットがあります。個人的には、先に引っ越して結婚相手と同居したことでコミュニケーションを取りやすく、ストレスなく色々な面倒な手続きを乗り越えることが出来たように思います。

事前の準備を行い効率良く頑張れば、一日あれば、あらかた終わります。面倒でも朝一から一気に頑張りましょう。

これから結婚して、改姓手続きをする方のお役に立てれば嬉しく思います。 

ところで、ここからはぱそ太郎の記事です。

・結婚を気に今後の自分自身のキャリアや働き方について考えている方もいるのではないでしょうか?

ぱそ太郎は、実は今までアルバイトや転職相談で複数社のエージェントさんとお付き合いがあります (同年代ではかなりいろいろなエージェントさんにお世話になっている方と思います)。各社、同じ案件もありますが、それぞれ特徴や取り扱う微妙な案件の違いもありますので、数社は登録されるとよいと思います。エージェントさんとの相性もありますしね。

情報収集だけでも紹介会社に登録されると視野が広がるかもしれません。ぱそ太郎も登録している4社を紹介します 。

・エムステージが運営のDr.転職なび

エリアごとに全国に支社があり、全国の案件が豊富です。特筆すべきは、サイトの見やすさ、情報の多さです。会員サイト上での求人情報の見やすさは業界随一と思います。常勤転職だけでなく当直や健診、外来といった非常勤案件も豊富です。ぱそ太郎一押しです。また実際、実際エージェントさんとやり取りする際も対応が非常に良いです。ちなみにDr.アルなび がエムステージのアルバイト紹介部門になりますが、「転職なび」か「アルなび」どちらか一方に登録すれば、「転職なび」(常勤情報)、「あるナビ」(アルバイト情報)両方のサイトを閲覧し、求人情報を自由に見ることができます。産業医案件にも力を入れています。

 

・知名度ナンバーワン?医師転職のエムスリーキャリア

医師の転職の代名詞ともいえるM3、常勤も非常勤も案件豊富です。どちらかというと関東に強いイメージですが、全国に案件があります。登録しておいて損は無いでしょう。ぱそ太郎は、病理医の募集を出していない病院に病理医の求人を聞いてもらい、求人が確認できたこともありました。このように積極的に求人の掘り起こしをして貰え好印象でした(ただ結局その病院には行っていませんが)。

なお、ポータルサイトのM3に登録されている方も、M3キャリアは別途に登録が必要です。

 

・非常勤情報が早いメディウェル

全国に支店があり健診や非常勤情報に強い印象ですが、もちろん常勤転職も (医師転職ドットコム ) 。他に特徴として、メディウェルでは本州からの飛行機使用可で北海道での数日間行程の巡回健診の情報がよく回ってくるので、いつか夏休みなんかに行ってみたいものだなあと思っています。ちなみにメディウェルは女性コンサルト率が34.7%らしいです (2019現在)。

 

・レジナビフェアでおなじみ【民間医局】の医師求人情報

レジナビの関係ですでに登録している人が多いのではないでしょうか?こちらも全国に支社があり全国の情報豊富です。定期非常勤、スポットといった非常勤案件も豊富です。健診にも強い印象を持っています。健診や当直でぱそ太郎もよく利用します。

 ちなみに、民間医局は医師賠償責任保険の取扱代理店でもあります。ぱそ太郎も民間医局経由で入っています。民間医局は代理店で、三井住友海上火災保険の医師賠償責任保険に入ることになります。

 

他に、生活に関係する弊ブログの記事では確定拠出年金の記事があります。

結婚されるとお金のことなど考える機会も増えると思います。個人型確定拠出年金は、退職金が期待できない医師にとって利用価値が非常に高い制度と考えます。ほとんど全ての勤務医が利用できるようになっています。以下も良ければお読み下さい。

www.patho-spa.com

投資経験は金融リテラシーを高めます。

少額で始められるNISAやつみたてNISAから体験されるのもよいと思います。

ぱそ太郎が使用しているおすすめは、SBI証券です。

NISA

 

・書籍紹介もしています。もしよければご覧下さい。

www.patho-spa.com

広告