病理医ぱそ太郎の病理と日常

温泉好きのふつーの若手病理医、ぱそ太郎が病理、医療などについて日々考えることを綴ります。有益な情報を発信できればと思います。ぱそ太郎Lab.

皮膚科専門医試験対策におすすめ!皮膚病理のテキスト

皮膚科は、伝統的に臨床の先生自ら病理組織標本をみて診断する科です。他には、腎臓内科の腎生検もそれに相当しますね。産婦人科も昔は細胞診を自らみて診断をつける先生が多かったですが、最近の若手の産婦人科の先生で細胞診を自分で見て細胞診断をしている先生はほとんどいないように思います。

 

皮膚科専門医試験対策におススメ!試験対策に有用な皮膚病理の教科書

そんな訳で今回は、試験対策という意味で使える皮膚病理のテキストの紹介です。ちなみに皮膚科専門医試験の皮膚病理は明らかに病理専門医試験の皮膚病理より難しいです。

・実践! 皮膚病理道場 バーチャルスライドでみる皮膚腫瘍
実践!皮膚病理道場2 バーチャルスライドでみる炎症性/非新生物性皮膚疾患 
実践! 皮膚病理道場 バーチャルスライドでみる皮膚腫瘍 [Web付録付]

実践! 皮膚病理道場 バーチャルスライドでみる皮膚腫瘍 [Web付録付]

 
実践!皮膚病理道場2[Web付録付] バーチャルスライドでみる炎症性/非新生物性皮膚疾患

実践!皮膚病理道場2[Web付録付] バーチャルスライドでみる炎症性/非新生物性皮膚疾患

 

皮膚科の先生はご存知と思いますが、日本皮膚科学会総会内で開催された過去の「実践!皮膚病理道場」で使用された症例の書籍化です。WEB付録としてバーチャルスライドの閲覧もできる書籍で、診断講習を追体験することができます。これは病理医の視点で見てもよい本と思います。病理組織はなかなか、強拡大の写真だけの学習では頭に入ってこないと思います。この本のよいところは、バーチャルスライドを見てももちろんよいですが、バーチャルスライドを見なくても、各スライドのルーペ像が掲載されて、そしてみるべきポイントが倍率を変えて記載されています。また、本自体は分厚くないので、そこまで時間をかけずに、皮膚病理の総復習的な感じで利用できるのではないでしょうか?ぱそ太郎も先日、皮膚科の先生と話をしていましたが、皮膚科専門医試験対策に良い本ですねーとのことでした。

(試験前の総復習という目的だけならバーチャルスライドは見なくてもよいと思います。)

なんといってもスライドがきれい、典型的、ルーペ像から見れるのでイメージがつかみやすい、という他の本とは違った特徴がある本です。皮膚科の先生の試験対策や病理医の皮膚病理の生涯学習に非常に有用なテキストと思います。

 

皮膚病理は、本が多くて本を吟味するだけでも楽しくなる領域ですね。

病理医の視点で皮膚病理の教科書のおすすめを他にも紹介しています。ぜひご覧下さい。

www.patho-spa.com

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